読み込み中...

企業の“中の人”たちに寄り添うメディア

【アサヒビール】ブラックニッカ「映画とロック飲み」キャンペーンから読み解くターゲット戦略

アサヒビール(ニッカウヰスキー)「ブラックニッカ リッチブレンド」「ブラックニッカ ディープブレンド」

こと嗜好品類における「ターゲティング」というのは奥が深く、自社のプロダクト(ブランド)に興味を持ってくれそうか?買ってくれそうか?という検討はまず入口であって、そこからさらに顧客として優良といえる客筋か?とか、長期的なブランド育成観点においてプラスに作用しそうな人種であるか?とか、そういったことまでいろいろと考慮しているうちに「あーマジで意味わかんね」とサジを投げたくなるのです。

 

ブラックニッカシリーズが、クイズに答えてHulu1年分無料チケットが当たる「ロックと、好きをたのしもう。キャンペーン」を実施しています。

Huluで名作映画たちを見ながら、ブラックニッカをロックで愉しんでくださいねぇ~という、映画×ロック飲み習慣をつくってもらうことを狙った施策のようです。

出典:アサヒビール(ニッカウヰスキー)ブラックニッカシリーズ「ロックと、好きをたのしもう。キャンペーン」 https://www.nikka.com/rocktosuki/

 

以前のブラックニッカクリアのゲーマー狙い施策につづき「インドア派」や「ひとり飲み」狙いが一貫されていて、ブランド全体としてブレがない感じです。

ところで、どうでもいいんですが、ウィスキーをロックで飲みながら2時間黙って映画を見ていたら、100%途中で寝てしまう自信が私にはあります。茶化すつもりはないんですが、きっとそうなっちゃう人も多いと思っています。

 

で、結局、別の日にまた同じ作品を再チャレンジするも、また寝ちゃったりして、そんなこんなで1つの作品を観終わるのに3回くらいかかっちゃったりして、そうしているうちにすぐ1年経っちゃったりして、んで結局契約延長しちゃったりして。・・・なんてこともありえそうです。そしたらHuluは儲けもんですね。

…なんてしょうもない戦略の可能性はほぼないとは思いますが、とはいえ、こういったサービス利用シーンが広まることはHuluにとってもメリットがあるわけですし、ブラックニッカユーザーという広いすそ野の見込み客に対してアプローチできるチャンスになるわけですから、この施策はHulu側から持ち掛けた話である可能性も十分にありえそうです。

 

 

オススメ作品紹介と、そこに見るターゲットの面影

ちなみに、このキャンペーンの特設サイトではこんな感じでHuluで配信中のオススメ映画作品の紹介があります。リッチブレンド、ディープブレンド、それぞれの香りや味わいの雰囲気に合ったテーマの作品とのことです。

いずれの作品も、誰もが一度は見聞きしたことあるような不朽の名作が並んでいるわけなのですが、この作品チョイスにもターゲットとされている人たちの面影が垣間見える気がします。

出典:アサヒビール(ニッカウヰスキー)ブラックニッカシリーズ「ロックと、好きをたのしもう。キャンペーン」 https://www.nikka.com/rocktosuki/

 

 

施策から読み解くブランドターゲットの具体像

これらの作品チョイスや、今回のキャンペーンコンセプト(自宅映画とロック飲み)等から垣間見えるブランドのターゲット像は...

この記事のタグ
New posts