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【日清食品】天才かよ…その隠れた工夫と戦略性に舌を巻くキャンペーン設計

日清食品「カップヌードルシリーズ」

日清食品のマーケのスゴイところって、おバカっぽいイメージづくりを徹底しながら、実はその裏側にちゃっかり天才的な工夫を組み込んでいるところにあると思います。

 

日清食品が「カップヌードルクエスト」キャンペーンをスタートしました。クエストと言ってはいますが、とくにクエストっぽいことはなく、ただただカップヌードルシリーズ商品を食べてポイントをためて応募するというよくある商品購入型キャンペーンスキームでございます。

出展:日清食品「カップヌードルクエスト」キャンペーン特設サイト https://www.cupnoodle.jp/quest/

 

このキャンペーンの面白いところとして真っ先に挙げられるのは、なんといっても当選賞品のラインナップです。ためたポイントごとに応募可能なコースが分かれているのですが、各コースに「ヲタ性」「ネタ性」「フツーにいいモノ」の3つのタイプを意識した賞品バリエーションがあり、多くの応募者の幅広い趣味嗜好にそれぞれ対応できるようにしています。

出展:日清食品「カップヌードルクエスト」キャンペーン特設サイト https://www.cupnoodle.jp/quest/

 

そんななかでとくにネットで話題になっていたのは案の定、カップヌードル型テントサウナや、謎肉爆盛セット、日清オリジナル麻雀牌などのネタ性が高い賞品たちです。単純なネタ性だけでなく機能性もしっかりしていて“使える感”も担保されているところがポイントになっているようです。

さらには最上位目玉賞品のカップヌードル型テントサウナは「マジでほしい…」「これからカップヌードル生活です」などなど、プチバズり状態になっております。さすが、ネタ系キャンペーンが得意な日清食品といった印象でございます。

 

…と、そんなキャンペーン賞品おもしろいね~的なベタな話はさておき、この施策において「おいおい天才かよ…」とついプロモーション設計者視点で感動させられたポイントが2点ほどありますのでそちらのご紹介を。

 

コンプリートコースで小売(売場)攻略

このキャンペーンにおいて戦略的にうまいなぁ~と思うのは「コンプリートコース」の存在です。ちなみにコンプリートコースとは、カップヌードルシリーズ全16種類購入者のみが応募できるコースです。例えば、前述のテントサウナはコンプリートコースの最上位賞品になっており、全16種類×各3ポイントずつが条件となっています(つまり48個の購入が必要になる計算です)。

なお、それ以外の他のコースではカップヌードルシリーズのどの商品でためたポイントでもOKで、つまり1フレーバーだけで全必要ポイントを満たしても問題ないというものです。このスタイルはポイント蓄積タイプのキャンペーンではごく一般的な形式ですが、一方で「コンプリートコース」はなかなか珍しい条件縛りと言えます。苦手なフレーバーなどがあってもそれを購入しなければ応募できないわけですから、それはある意味応募意欲を削ぎかねないハードルになってしまうリスクがあります。

そんなコンプリートコースの何がうまいのかというと「小売攻略」性能です。コンプ買いをするお客さんが増える見込みが立つということは、すなわち小売りに普段仕入れていない商品を仕入れてもらうチャンスが生まれることになります。

今まで取り扱っていなかった商品を新規で仕入れてもらえるということは、その商品の陳列のために新たに売場スペースが確保されるということであり、それはつまり今後も継続的に仕入れ続けてもらう足掛かりになるだけでなく、自社商品が売場に占める面積を広められる=売場におけるブランド力強化につなげられることになります。店頭戦略にかかわる人であればこれがどれだけ重要であり、価値のある事なのかは説明するまでもないと思います。

 

天才かよ…目からウロコのプチ工夫

そしてもう1つのうまいポイントは、目からウロコなアイデアです。こんなカンタンなことで不可能と思われたことが可能になるのかと。それは...

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