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【ロッテ×カルビー】盛り上げているように見せながら、実の狙いは消極的なハロウィンコラボ

ロッテ「コアラのマーチ」「パイの実」ほか|カルビー「かっぱえびせん」「じゃがりこサラダ」ほか

なにごとも急速に流行ると、飽きられるのも早いのは世の常です。日本における「ハロウィン」はその様相を呈してきています。ロッテやカルビーはそんな空気感を察知し、いち早く行動に移しているのだと思います。

 

ロッテとカルビーが2020年4月にスタートさせた共同施策「おかしな研究所」プロジェクト。不定期でコラボ企画商品の発売などをおこなってきていましたが、ついに第6弾企画としてハロウィンコラボ商品が発売されました。これ、お菓子業界的にはなにげにちょっとしたニュースでございます。

出展:カルビーPR TIMESリリース「おかしな研究所・第6弾『あまじょっパロウィン』」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000946.000030525.html

 

ハロウィンといえば、お菓子メーカーにとってバレンタインと並ぶ2大年間イベントの1つです。自社商品とブランド力を売り込むそんな絶好の機会に、同じ菓子メーカーである他社とコラボするということは過去に例を見ません。自社ブランドの存在感をあえて薄めてしまったり、場合によっては“敵に塩を送る”ことにもなりかねない動きなので。

そんな中でのこのプロジェクト第6弾コラボに関しては、新規開発された商品はとくになく、パッケージデザインコラボ=両社の既存商品のパッケージにお互いのブランドキャラクターを出張させるだけの展開でとどまっているようです。一応コラボレシピ紹介などもおこなっていますが、あくまで補足的な施策にとどまっています。

出展:ロッテ×カルビー「おかしな研究所」特設サイト https://okashina-kenkyu.jp

「共同開発商品をつぎつぎに生み出す拠点」というコンセプトの研究所からリリースされた商品がただのパッケージコラボでした…。というなんだかモヤモヤする感じはさておくとして、そのあたりからはやはりコラボはしつつも“一定の距離感”は保っておきたいという思惑が見受けられます。

 

ロッテ×カルビーのハロウィンコラボの本音は「コスト削減」

このとりあえず的なコラボのメリットは、表向きには楽しげな話にしていますが、実のところコスト削減です。パッケージ製造委託を2社共同でおこなえば価格交渉力が上がりますし、なにより両社の現場営業活動において協力関係が築ける点が強いです。菓子メーカー各社による激しい陣取り合戦が繰り広げられるハロウィン売場で、この大手2社タッグによる営業協力体制がコスト削減に有効なのは言うまでもありません。

ところで、お菓子メーカーにとって一大イベントであり、力の入りどころであるはずのハロウィンでなぜコスト削減を意識した動きが出てきているのか?その点がとても興味深いところではあります。

1つ考えられるのは「コロナ対策モード(の延長)」であることです。コロナウィルスが社会的に猛威を振るった2020年~2021年度のハロウィンは自粛が相次ぎさんざんだったことは言うまでもなしですが、コロナがあるていど落ち着いたといわれる今年2022年度でもまだ先の読みづらい状況が続いており、リスクヘッジもかねてのコストセービングの動きであると読むこともできます。が、どちらかというと次の理由のほうが有力です。

 

現実味を帯びるハロウィン“オワコン説”

ちなみに、2020~2021年はコロナ禍による異常事態であったためまともな市場調査はおこなわれていませんが、実はハロウィンの市場規模はコロナ発生前の2019年にすでに減少に転じています。

日本人にとってはいまいち「仮装以外になにすりゃいいの?」的なイベントであったことと、その肝心の仮装がらみでもいろいろと社会的な問題にもなったこともあり、ネガティブイメージが浸透してしまったことがその1つの要因として挙げられます。

さらにそもそも論ですが、...

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