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【日清食品】“台無し”を演じてもっと大事な芯をとおす

日清食品「完全メシ シリーズ」

ふだんはヘラヘラ弱そうなのに実は本気だしたら激強い――。みたいなのってマンガなどではよくありがちなキャラクター設定だと思いますが、今回の日清食品のプロモーションはまさにそんなノリです。

 

画像出展:「ワンパンマン」ONE・村田雄介/集英社 https://www.amazon.co.jp/dp/B01FU3MY2S/

 

日清食品は、本年5月から自社オンラインストア限定で販売していた「完全メシ」シリーズの好調を受け、7月下旬ころから一部のスーパーやコンビニなどの店頭でも販売を開始してきました。※ちなみにその後2022年9月には公式に全国各店での販売開始が発表されています。

この微妙な販売開始タイミングのズレを見るにつけ、あぁ流通は初めは仕入れを渋ったんだろうなぁ~。でも予想外に売れちゃってるもんだから光の速さで手のひら返してきたんだろうなぁ。なんてメーカーと流通との微笑ましいやりとりが妄想させられます。

出展:日清食品「完全メシ」特設サイト https://www.nissinkanzenmeshi.com/

 

ところで、そのパッケージやサイトを見てちょっとフフッてなってしまったんですが、これ、キーコピーを少しずつ言い換えてるんですよね。

栄養バランスを考えるのが、めんどくせぇヤツらに!

栄養バランスを考えるのが、めんどくさい人に!

栄養バランスが気になる方に!

…といった具合に。

ま、カップ麺、カップごはん、シリアル、スムージードリンクなどと、同じ「完全メシ」というくくりでも全然ジャンルも違えば想定ユーザーも違うアイテムたちが集まっている状況なので、しかたがないといえばしかたがないのかもしれませんが、本来この「完全メシ」ブランドの個性をアピールしていきたい重要なキーコピーをバラけさせなければならなかったのは苦渋の決断だったんだろうなぁ…。と慮られてしまいます。

まだどんな人たちに、どういう刺さりかたをするのか分からない――。そんな、このブランドの在りかたを模索している最中である感じが伝わってきます。

 

店頭にも出ている「まだわからん」感。でも外さない芯もある。

で、店頭展開はというと、こんな感じでございます。これまたWEBサイトやパッケージ群とも違ったテイストのアピールのされ方になっています。個人的にはこの展開が一番日清らしさが出ていて好きですが。

こう、なんていうんでしょう“機能的にはすごくいいものなのに、すべてをウソっぽく見せてしまう台無し感”といえばいいのでしょうか。でも、これでいいと思うのです。イヤむしろこれ“が”いいのです。あくまで重要なのは「美味しそう」と思ってもらうことですから。日清食品はいろいろとふざけたような施策や企画品を展開してくることも多いですが、やっぱりそこのところの“一本の芯”はぜったいに外さずに通してきている点はいつもスゴイなぁと思っています。

機能はすごそうだけど、美味しくはなさそう――。多くの特保や機能性表示食品群がハマりがちなトラップですが(あえてそれでいいと割り切っているモノは別として)、日清食品は「日清食品」を冠して売る以上、ぜったいにそのトラップにだけはハマらんぞ!という強い意志を感じます。

そういう意味では、早いところ大豆グラノーラとスムージーだけでも、この「完全メシ」ブランドから切り離して(もしくはスピンオフさせて)しまったほうがいいんじゃないかなぁ、とも思ったり思わなかったり。

 

みんな気になる「それ言っちゃって大丈夫?」問題

ところでこの店頭POP、「信じて食べてれば、カラダ大丈夫!!」と言っちゃってます。プロの方々ならば「お、その“大丈夫”は大丈夫か?」となるかと思いますが、...

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