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【コージー本舗】YoutubeアニメMVがほかのメディアで発揮する副次効果

コージー本舗「アイトークシリーズ」

そのむかし、世の中にまだYoutubeもなく、スマホも普及していなかった1990年代後半~2000年代前半ころ、当時のインドア系ヤングたちはフラッシュ動画という低クオリティなツギハギアニメ(でも内容は秀逸な)コンテンツにお熱でした。時は流れ2020年、その基盤となっていたFlash技術は完全終了されましたが、そこで生まれたツギハギアニメのスピリッツは、現代のYoutube動画たちのなかでいまだ息づいているのです。

※フラッシュ動画ってなに?という方はこちらのまとめサイトが参考になります。 https://www.iwako-light.com/entry-hlashdouga

 

とりあえず、まずはこのあたりの人気YouTubeミュージックビデオを観ていただきたいです。ティーン層を中心とした若者たちに人気のクリエイターたちの作品です。※なお、有名な動画なのですでにご存じのかたは飛ばしてください。

 

こういったアニメベースのWEB動画にほとんどと言っていいほど使われているのが「動くイラスト」という編集手法です。

同じイラストを使いまわし、部分的にアップにしたり、斜めにしたり、反転させたり、色を変えたり、周囲にエフェクトを足したり、目や口などのパーツだけ差し替えたり・・・と、さまざまなプチ編集(言ってしまえばツギハギ)テクニックを駆使して、ごく限られたカット数のイラストだけでこれらのアニメーションはつくられています。

こういった動画を見慣れているかたにとっては、あまりにも一般的過ぎて「フツーだよね」とおっしゃるかもですが、これってなにげにスゴイ“技術”だと思うのです。

 

そりゃ、お金や人手をかければ、ふつうの“ザ・アニメ”もつくれますが、当然ほとんどの動画クリエイターにそこまでの予算も人手ない。だとしたら予算をかけずにできるやり方でうまくやりくりしよう——。

そんな動画クリエイターカルチャーの中で磨かれていった華やかだけれど泥くささもある表現技法であるといえます。

 

限られたイラストを使いまわしながら、ここまで多彩な表現をできるようになるには、編集技術はもとより、それ以上に知恵や想像力、工夫力が求められます。

このあたりは料理と同じで、食材がなんでも好きなだけ使える状況ならば美味しいメニューがつくれるのは当たり前で、むしろ限られた食材のなかで知恵と工夫をこらして美味しいメニューをつくるほうが何倍も難しいのと同じです。

 

 

この“やりくり”アニメーションがもたらす副次効果

と、そんな「動くイラスト」技法ですが、プロモーションでこういったタイプの動画を活用することで、その動画メディアだけでなく、その他のメディアとクロスさせるうえでイイ効果を発揮してくれる副産物といいますか、副次的効果が生まれるのです。

その説明の前に、まずはこのアイプチブランド「アイトーク」とクリエイタープロジェクト「1PICTURE 1STORY」とのコラボ動画を見てください。

※ちなみに前出の動画2点とイラストレーター(寺田てら)だけは共通ですが、作詞家、作曲家、歌い手、アニメーターなどはすべてバラバラです。作品ごとにコラボ相手が都度変わるのがWEB MV界では一般的なようです。

 

このとおり、たった1枚のイラストを切ったり、貼ったり、寄せたり、動かしたりと、あれこれアレンジして約2分間のMVを完成させています。

どうもおじさんからすると「これでええんかいな?」と思ってしまうのですが、こういうWEB動画を観て育ってきた今の若い子たちからしたら、これはこれでフツーなものとして受け入れられるのだと思います。

 

で、肝心の副次効果の話ですが...

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