自社商品をアピールするために、競合商品をアピールする——。なに言ってんだ?と思うじゃないですか。でも、店頭ではそんな不思議な現象がしばしば起こるのです。
お店(小売業)って、一般のお客さんからしたらメーカー商品に対しては中立な立場のように見られがちだと思います。「売れる商品は積極的に売り、そうではない商品は控えめに」という至極シンプルな需給メカニズムで動いているものだと思われがちですが、そんなことはありません。さまざまな利害関係やオトナの事情で売場(品揃え、棚割など)は構成されていたりします。

わかりやすい例では、NB(ナショナルブランド)メーカーがつくったNB商品だが販売チェーンが限定される「専売品」は、売場のなかで好待遇を受けることが多いです。これらはPB(小売の自主企画開発品)やSB(NBメーカーとの共同開発品)とは異なり、パッと見でソレであることがわからないパターンも多いです。
で、それらを見たお客さんはどう感じるのかというと「これはきっといい商品だからオススメしてるのね」となるのです。
そしてこの専売品は、お客さんがそれをまた買いたいときはまたそのチェーンで買い物するしかなくなる“縛り”として機能することになるので、小売企業としてはメリットが大きいのです。ゆえに積極的に売場展開させるのです。
ほんの一例ですが、こんな感じで、一見すると「シンプルにいい品だからオススメしてます」と見えるものの中には、こういうウラの商売力学が絡んでいるものが多々あるということでございます。
ちなみに現在の「ヘアマスク」カテゴリでは、ファイントゥデイ資生堂のfinoヘアマスクが絶大な人気とシェアを誇っています。そんな市場の圧倒的強者と対峙するその他ブランドたちはどのように戦うべきなのでしょうか。あるメーカーが面白い取り組みをしています。
まずこの売場写真(↓)を見ていただきたいのですが...
